溜息集積場 出張所

現在の運用方針はTwitterの代替が主です。仮運用中のため本ブログとの混線が認められます。

遊戯王ゴーラッシュがもう完全にウルトラマンをやっているという話(86話から89話を見ました報告)

先日書いた通りシルバニアファミリー映画も無事に見れ原稿も無事に上げられてグリユニの超全集も届いて(多分本ブログで書きます)はあよかったよかったと思って油断していたんでしょうね。例によって4話分溜めてしまったゴーラッシュを別用と並行で見てたんですけど、なんでこの4話をまとめて見てしまったんだ???というレベルの濃さでちょっと何かを書かずにはいられなくなってしまったやつです。詳細な感想というわけではない。あ、3年目突入決定おめでとうございます!あと1年強はやってほしいと思っていたので超嬉しい!!

まずもって88話(一応今まだ

【公式】遊☆戯☆王ゴーラッシュ!! 第88話「光の巨人」 - YouTube

ギリギリ配信が見れる)、ゴーラッシュというシリーズはユウディアスの設定しかり他の小ネタしかりこれまでも明確に意識してたわけですが、まさかサブタイトルから内容まで真正面からウルトラマンの画をやってくる(2年目の年末展開をそれで突破する)という見せ方に、なんかもうこれはパロディとかどうとかじゃなくて、ゴーラッシュ(ラッシュデュエルアニメシリーズ)製作陣は真剣にウルトラマンのつもりで作ってるんじゃないかな……という気がしてきた。これだけの画を作られてると流石に好感しかない。

遊戯王ウルトラマン(それも多分平成以降の作品群を意識してる 明らかにグリッターティガより後のウルトラマンに見られる性質なので)をやるというところで、
「デッキというのはカードの集合体である」というカードゲームとしての大前提、
「前段として『登場人物がカードになる』『現ボスであるクァイドゥールの(表向きの)目的は宇宙中の知性体をカードにすることである』という話をした上で、それに対抗するために現状デッキ構築されているユウディアスの知人たちが一丸となって力を貸すことで概念上のユウディアスが巨大化する」というウルトラ的舞台立てを載せた上で、続く89話で

「クァイドゥールの深層の目的はほぼ確定で『自分もラッシュデュエルをしてみたかった』、そしてラッシュデュエルには『戦う相手』がいないと成立しない=ラッシュデュエル自体がコミュニケーションの1形態である」という、遊戯王のアニメとして非常に正しい上になぜか現行ウルトラマンと全く同じメッセージ性を持たされていて震えるしかない。そういえば『コミュニケーションを怠るから人は愚かな行動に走る』っていうのは確かにゴーラッシュでずっとやってきた話でもあるんだよな……。
ここにしばらくの間一向に姿を見せなかった前作主人公が何やってたのかを絡めてくるからなんかバケモノみたいな構成です。好きなものばかり詰め込まないでほしい、受け止めきれなくなるから……。

劇中でも明確に言われている通りクァイドゥールがこれまでやってきたことは超傍迷惑だしあまりにも大きく概ね悪い影響を与え続けてしまっていて(これ1年目のズウィージョウの1側面をリフレインしているのかなあという気も少しします)それ自体をただ境遇だけで赦す気はユウディアスにも遊飛にもないんだけど、それはそれとして「ただ無念に斃れるだけ」にはしない、せめてこのラッシュデュエルだけでもやりきらなければ自分も相手もここまで来た意味がない、というデュエル続行からのライナックとヴォイドヴェルグのフュージョンモンスター登場の流れ、「おいちょっと待てこれクール締めとはいえまだ続く番組でやっていいのか!?」と目ェ疑いました。クールごとに最終回やるアニメはこういうことを平気でやるから好き。

近日はちいかわにも(読者から勝手に、ではあるものの)「このキャラ本質的にウルトラマンなのでは……?」と言われ、そして一通り出演が終わって振り返っても否定する要素が結局一つもなかった島二郎がいましたけど、本シリーズにおけるウルトラマンであるブレーザーがシリーズ終盤になっても未だ最低限の情報しかわからない特異なキャラである時期に、管理人が見ているだけで2例も、『ウルトラマン』というものをパブリックイメージとしてだけではなく、妙に深く理解・再構築したように見えるキャラが現れたのはなんかすごく不思議な取り合わせだなと考えます(島二郎の場合初代マンをはじめとする主に昭和ウルトラっぽく、ユウディアスの場合は平成シリーズ、特にミライ=メビウスっぽいという方向性の違いはありますけども/あと念の為に言っておくとナガノ先生が実際意識していたという話は全く出ていません)  多分見てないだけで他にもあるんだろうな……。

ゴーラッシュという作品に限った視点としても「デッキを作ったはいいけど明らかにバランスが悪いのでテストプレイが必要である」というやたら丁寧なカードゲーム表現に、出てきてなんかするたびに「お前ーーーーーッ」となる遊我、怒りをぶつけるべき相手に気付けたザイオンそれ元々アウトだったんじゃないか?と思って仕方ないトレモロと、なんかこう……なんでこの4話一気に見ちゃったんだろう……と呆然となる7クール目終盤でした。
次回で年内通常放送は最後でクァイドゥール編締め?かと思われますので、ライナックとヴォイドヴェルグフュージョンなんて札を切った上で何を見せてくれるのか、本当に楽しみにしたいところです。

ところで最後に割とヒドイ話していい?

ここまで明確にウルトラマンやる直前に、ユウディアスが催眠術かけられて意識を変えさせられるのが「バッタ」なの、つまりそういう意味でいいんですか?