溜息集積場 出張所

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一つの島の未来を見届けた話 -蒼穹のファフナー THE BEYOND(TV edition)を見た-

全部やってきたな……。

というわけで劇場公開版から遅れること2年弱、TV放送された蒼穹のファフナー THE BEYONDを最終回まで見終えました。放送中に7話に関して一回だけ記事を書きましたが、やはりこの作品だけあって半端な覚悟で(かつ途中で)触れる勇気がなかなかなく、最後に改めてという形に。

公開当時から噂には聞いていましたが本当に本当に凄まじく、1期からの全ての物語に決着を付けるという気概に満ち満ちたシリーズでした。管理人はそう熱心な視聴者とは言えないと自認していますが、それでも4部にあたる10-12話の展開と演出に圧倒されてナイフで裂かれて飲み込まれるかと半ば本気で思った。芹ちゃん出てきた時声上げましたもん。

唐突に自分語りをします。自分ファフナーってかなり変な見方をしていて、まず最初、当時の友人に強く勧められて、劇場版であるHaEを公開当時に見たんですよ。結果内容が1%も理解できなかったんですが、理解できないなりに「これは何かとてつもなくすさまじい作品である」ことだけはわかって、そのままTVシリーズおよび前日譚であるRoLを(それも「前日譚だから」という理由でいきなりRoLから!)見て、しばらく経ったら EXODUSが始まり放送と同時に見て、そしてBEYONDはいろんな理由で見れないまま今年年初の番外編であるBEHIND  THE LINEは見てきていた、という……。
なのでかなりの後追いだと考えているのですが、それでも今見るとシリーズの半分以上は追いかけてるんですよね。かなり変な順番ですが、そんな自分でも追い続けてきてよかったと感じる、祝福に溢れたまごうことなき完結編でした。

EXOで新しい形、新しい命となった/なってしまった皆城総士が紆余曲折を経て、同じくあまりにも紆余曲折を経てきすぎたマークニヒトを再誕させ、ファフナーというシリーズの中で「(受け入れたくはないのに)受け入れなくてはならないもの」になってしまったもの総てを「否定」すること、戦いの中で生まれ大切な人を失ったことで「みんな」を自分よりも優先し続けてしまった美羽が自分の「存在」を諦めない選択をしたこと、それらを見届けた一騎がこれから世界の「全て」を見に行くこと。他にも語るべきことはある/どころか語るべきことしかないのですが(ショコラと甲洋のシーンはRoLの最後まで重なってあんなのもうダメだよ……)この全てを見せてもらえたことに、まずは感謝したいです。

最後の一騎の出立、総士との一時の別れに、新たに収録されたShangri-laが、「今なら言えるだろう、ここがそう楽園さ」がかかる、その光景を見るためにこれまでの旅路があったのではないかと思えるシリーズでした。TV放送にあたりやはりカットシーンなどはあるそうなので、劇場公開版もできるだけ早く見たいですね。

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……「あの」ニヒトとザイン、エインヘリアルの後に(あるいは並行して)出るんだろうな……。
ニヒトとアレス、手を出す余裕がなくて完全パチ組み(しかも実はニヒトは手首をまだ全種組み終わってない)なのですが、次はできればザインぐらいにパールコートはしたいな……。