溜息集積場 出張所

現在の運用方針はTwitterの代替が主です。仮運用中のため本ブログとの混線が認められます。

海展行ってきました。

「人間は海のほんの上っ面しか知らない。地球の7割は海だというのに、どの国も……自分とこの優秀さをひけらかそうと、宇宙ばっかり行きたがる。
誰も海の本当の姿を知ろうとしない……」

f:id:accumlater:20230918215147j:image

……なんてことはなくなったんじゃないかな、と感じてきました。そもそもこの藤宮の言葉自体、25年前(そしてガイアの世界観)でも本当にそうだったんだろうか、という疑問は少しある言葉なんですけども。
ということで科博で開催中の「海」展、会期もだいぶ後半になってですが行ってきました。深海展や海棲種を主体とした哺乳類展などは過去もありましたが、今回は主に生命誕生の場としての海・環境としての日本近海・そして古代から現代にかけての人類と海の関わり合いを特に重点的に扱った特別展だったように感じます。
管理人は科博に行く場合基本的に頭が理科学あるいは工学方面に振っているので、調査方法以外の面で人文科学系の要素が多いとチューニングに手間取ってしまう部分はあるのですが、図録をバラっと読んでまとめを読んでいたところ「今回はむしろ人間との関わり合いにこそ重点を置いた」ということらしいので、ある意味で狙った通りのポイントを感じ取れたのではないかとポジティブに考えたいところです。全然別のところで見事に狙いを理解していない文章を書いた様子があるし
ざっくりと写真いくつか。ちなみに管理人先日いろんな理由から携帯を変更ではなく買い足しまして、今回は基本その買い足したpixelで写真撮影をしてきました。ついでに噂の消しゴムマジック機能を使ってみたので、一部写真に違和感があったらまず間違いなくその影響かと思います(全体的にめちゃめちゃ開けている展示会場だったので人がどうしても映り込むんですよね……)

f:id:accumlater:20230918215346j:image
f:id:accumlater:20230918215324j:image
f:id:accumlater:20230918215349j:image
f:id:accumlater:20230918215339j:image
守れみどりのこの大地……海の中からアイソロギング……(アイソトープ+ロギングじゃなくこの発想しか出なかったのはだいぶダメだなと思った)
f:id:accumlater:20230918220203j:image
君油壺で一回だけ見たメガマウスくんじゃない!?と思ったら解説曰く本当にそうらしくて震えた。油壺マリンパークは施設としてはなくなってしまったものの、生き物達はもとより展示資料も各地でまだ現役のようで嬉しいです。
f:id:accumlater:20230918215332j:image
これは本当に初耳だったんですが、千葉の市原市で「貝塚の中身を全部分類・記録する」というとんでもない調査が行われていたらしいです。人文系はそんなに……と思っている管理人でも圧倒されるレベルの資料なので興味ある方は絶対行ったほうがいい。
f:id:accumlater:20230918215342j:image
今回地味に見落とす方が多そうな、休憩スペースに貼られている資料(これが全景ではなく左右それぞれにまだパネルが伸びている)今回入る前から冒頭の藤宮のセリフがずっと念頭にあったので「宇宙を調べるのも深海を調べるのも未知のものを知るという意味で根は同じ」というこれはかなり来るものがありました。
f:id:accumlater:20230918215335j:image
接滅危惧種のところにことさら強調こそされていないもののしっかりいるニホンウナギの液浸標本、寡黙な雄弁さがある。

それから今回、タイミングが合ったので動物研究部主幹・長谷川和範先生の講演も聞いてきました(写真は特にない)。これまでって展示見るのが手一杯でディスカバリートークって行ってなかったんですが、海展を見た上で日本海の貝分布(日本海はその成り立ちに伴って大規模な絶滅が地質的には近年起こっていて、生物相としてはかなり貧弱なんだけどそれはそれとして注目すべき例外がいる……というのが概要)に関する話を聞けたのは良い体験でした。元々全然そのつもりがなかったので筆記用具の用意がなくショップでフィールドノートとボールペンを買い足したのもいい思い出。今週末にもノートとペンが必要だったのでそういう意味でもちょうど良かったんですよ……。

あと常設展。今回特別展入場が昼+朝寝過ごし+久しぶりに休日に行ったのコンボで正直常設展はほとんど見逃すつもりでいたんですが(そもそも今年もう3回も行ってますからね)

f:id:accumlater:20230918215338j:image

ゲードスくんがいたのもあって彼は押さえておきたくなりますね……。

せっかく賛助会入った上に行こうと思えばかなり気軽に行ける住環境にいるのでこれまでより気負わず行きたい/あとこれまでは全体を見返すのに必死になって深く受け取るところまで行けなかったのでその辺も心がけたいなあと思っているところですが、実行できるかはまだわかりません。できたらいいな。それでは。