溜息集積場 出張所

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ウルトラマンレグロス スペシャルボイスドラマ#3 「休日の過ごし方」

こんなボイスドラマがあっていいのかよ……!!(3回目)
というわけでレグロスファーストミッション視聴特典、SPボイスドラマ3本目が公開されたので簡易感想です。割と真剣にどんな顔していいのかわからなくなった。では、限定特典の内容に言及するので格納します。

 

改めて思ったんですが、ディアスって石田彰の声していて許されないレベルで口が悪い……正確に言うと口調が雑だよなと。いや小川輝晃さんの声なら許されるのかというとそれも違うんですけれど、石田氏の声で聞かされると、いわゆる石田彰キャラの定番とは別の意味で普通に腹が立ってくるタイプの喋り方をしている。そんな奴だけど(本性を隠しているし)同門だしで付き合ってやるスピカとレグロスの人の良さ、疑わなさこそが奴にとってもっともつけ入りやすい部分だった……というのが特に感じられる内容でした。

スピカ・レグロス・ディアスの構図だとそういう邪推されそうだよな……と思ってたことをずけずけ言ってくる謎の現地住民おばちゃん、好き。
「レグロス」本編後もあのおばちゃんは無事であってほしい……おそらくディアスの真実を知らないままに、スピカとレグロスのことを覚えてくれる人だろうから……。

少し意外だったんですが、今回の話、ファルードとアルビオに任されていた任務からするとマグマ星人軍団の1度目の襲撃後っぽいんですね(レグロスの落ち着きようからしてトゥバーンと交流し始めた後?) てっきりディアスというかディアボロがマグマ軍を手引きしたまさにその時の話かと想像していたので、本編の前ではなく裏でこんな話があった、という展開だったのは驚きでした。ディアスが連絡している先、おそらくマグマ軍ではなくて金色クソ軍団ですよね。

いやまあそれ以上に1番の驚きがあるんだけどさ。

口から出まかせじゃなくてマジでやってたのかよダンスバトル。

D60のその状況でそんなことできるおばあさん、コスモ幻獣拳以上に宇宙最強だろ。

今回は第一回と同じくスタッフクレジットがなく、正直少し残念でした。第2回で金光さんの名前が明かされていたので3本全てそうだったのかなと思わされますが、今回のモブおばちゃんなど、詳しく知りたい部分もちょっとあったので(まさか伊藤さんじゃないもんね……?)

ということでレグロスの早期視聴特典ボイスドラマを3本聞きまして。
何よりも思ったのは「なんて丁寧に視聴者の心を折りにかかってくるシリーズなんだ」というもの。
これまでも様々な場所(少なくともWordPressTwitter、ふせったーの3箇所)で書いてきましたが、まず「ウルトラマングロス」本編の前後編自体、ギャラクシーファイトTDCですでに明かされている悲劇の終わりに向かうものであり、それに向けて45分程度みっちりと幻獣闘士たち、D60の光景、それらによって未熟・出自不明でありながら善き心を持ち合わせたレグロスの魅力をきっちり描いて、その上で全てを台無しにするという構成になっているわけですけれど(念の為に言っておきますが褒めています)。
ボイスドラマ3本も、アルビオ、ファルードそれぞれとの些細な会話、そしてスピカと過ごす日常を描き、レグロスが「過去の記憶がなくてもここでの生活は良いものである」「それを守るのが自分の使命である」と思うことに納得させてきた上で、その場にいる兄弟弟子はレグロスにとって今最も大切なものを全て踏み躙る算段を整えていることを執拗に描いてくるわけです。なんでこんな所業を思いついたの?(念のために言っておきますが褒めています)

本編、そしてこれらのボイスドラマを踏まえて、ウルトラマングロスというシリーズ、およびキャラクターは、ウルトラシリーズの中でも非常に特異な存在感を持つ存在になったと感じます。なので是非ともファーストミッションに続き、これから彼の胸のすくような活躍、彼がD60で過ごした日々の経験が今度はより広い宇宙の悲劇を止めることに繋がるのだという展開を見せて欲しいですし、ディアボロの野郎はレグロス直々に完膚なきまでに叩きのめして、奴が最も忌み嫌うような無様な最期を迎えさせて欲しいなと期待しています。頼みましたよ坂本監督。
怪獣とおばあさんがダンスバトルをしている光景をそっと見なかったことにできるような平和な星を私利私欲のために戦乱に巻き込んだ野郎を赦すな。

感想としては以上です。面白い試みだったから今後のシリーズでもやってほしいな……。