溜息集積場 出張所

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「大怪獣空中戦 ガメラ対ギャオス」を見た

日中に

ウルトラマンブレーザー第7話を端緒に語る怪獣優生思想絡みのあれこれ(ウルトラマンブレーザー第7話「虹が出た 前編」変則感想)

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こんなものを書きつつ

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先週こちらで書いた通り、TOKYO MXにて放送されたガメラ対ギャオス見ました。バルゴンに続けて初見です。昭和ガメラは本当に映像メディアと縁がなくて……。
いやいいですね。先週ひっくり返ったバルゴンの異色さから無理のない範囲で緩やかに変化し、自衛隊によるギャオス対応や高速道路工事を巡る大人たちの思惑(継続出演となる本郷氏の安定感よ!)といった要素を引き継ぎながらも、「子供が主役」「主役はガメラ、メインはギャオスであり怪獣同士のぶつかり合いそのものが主題である」というメッセージが前面に押し出されている。
先週書いた分余計に印象深かったのが、ガメラのポジションの変化。「〜対バルゴン」では1作目での「なんか味方なのか敵なのかよくわからん怪獣」という面を強調していたのが(本題からは逸れますが、記事冒頭に書いた今週のブレーザー感想で「バルゴンの時のガメラのことアカネさんめちゃめちゃ好きそう」的なことを書こうと思ったら入れ忘れていたという裏話があります)、今回は序盤で英一くんを助けて送り届けるシーン、観覧車の高さにまで合わせてくれる場面で「ここまでしてくれるやつは少なくとも子供の味方ではあるよ!!」と即座に思わせてくるのが、剛腕ながら見事でした。

ギャオスの憎みきれないヒールぶり、流血多めのファイト、突飛ながら大真面目に進行される人類側の作戦(でもグルグルぶん回すならワイヤーなり足枷なりで固定する必要はあったと思うんですよ!)、終盤反省する村長と、力技と感じながらもその力強さが心地よい怪獣バトル映画でした。湯浅監督ご自身はは気に入ってないという話ですが、あのペースで次々いろんな対応を考えて実行できる青木博士たちの存在が結構好きなんだよな……。

ところで今の時代改めて見ると、英一くんが村長の家という裕福な家の子供である要素にそこそこビックリします。ああいう場合村長側はメイン格に対して悪者になってそうという偏見がある。あと日中のうちに人間と人間以外の生物(怪獣)の関係性について色々考えてたので「怪獣を倒さないと死ぬとはいえ人間の都合だけで生物の住処である森を焼き払うし、その時懸念されるのが経済規模の話だけなのだいぶ人間優生思想だな……」みたいなことを考えてしまった部分も少しある。とはいえニジカガチもそんなこと言われても困ると思うんだよな……。

今回のTOKYO MX夏のガメラ祭り、昭和ガメラはこの初期3作で終わりとなり、明日の大怪獣空中決戦でガメラ祭り自体も一応の終わりとのこと。大怪獣空中決戦確か5年ぐらい見てないですし、昭和シリーズを3本のみとはいえ見たばかりなので久しぶりに見ておこうかなという思いもありますが明日の予定はちょっと不透明。

そして今池袋のガメラリバース先行上映会行こうかどうか割と真剣に悩んでいる。

(追記)

すいません大嘘ついてました9月は引き続きレギオンバイラスイリスギロンの順でやるんですね!!
告知を見逃していて普通に今月で終わりなものかと思っていた……というかそこまでやってくれるのにジグラは流されないのか!!(千葉県民心の叫び) 何にしてもバイラスとギロンを観れるのが楽しみです。